2022年6月30日木曜日

月刊キトキトハンター(2022年6月号)



・告知

はじめに。先月の月刊キトキトハンター(2022年5月号)更新できず、すみませんでした。
今後はモンスターキスHPのレポートとの兼ね合いを考慮し、レポートの内容をできるだけアップデートして月末に毎月更新します!

【今月のレポート】

「北陸のソルトに秘密兵器!? “スプーン・キジハタ”を約1年やり込んで。」どうぞ!



・スプーン・キジハタ


地元北陸で、これまでキジハタに対してワームリグ(主にテキサスリグ、ジカリグ、フリーリグ、ダウンショットリグなど)をあれこれ試行錯誤して楽しんできた。


(最も多用していたリグはフリーリグ)


ワームリグに加えて、昨年から北陸では新たなスタイルを導入した。それはずばり…スプーン!

ソルトでスプーンというと一部の地域において定番になっているのは知っていたけど、「スローフォールやブレードが効くキジハタに効果があるのでは?」と思ったのがキッカケ。


スプーン・キジハタは今年で2シーズン目。

約1年スプーン主体でやり込んだことになる。


現在メインで使用しているのは、写真の格安スプーン、「ナイトアーミー」。(最近知ったけどネットニュースに上がっていた)

Amazonで10個セットで売られていて、1個あたりの値段はなんと約150円前後。高級に見えて破格の値段だ!


(全5色。ケースに入って送られてくる。フェザー付きで塗装がしっかりとしていてこの値段はありがたい)


ラインとの結束は色々試した結果、糸ヨレしずらい回転性能と交換の楽さという点でスイベル+スナップに落ち着いた。


 (強度は北陸では問題なし。今後キジハタ以外の大型のハタを狙う時はより強度を最重視しよう)


スプーンが効きそうなマズメ時に絞って、まずは"単体"から試す。


(スプーン初フィッシュ。この頃はまだリングに直接結束していた)


多用しているアクションはワームリグと同様にリフトアンドフォール。テンションフォールを基本にテンションを抜いて落としたり。ただ巻きで横の釣りや激しいトゥイッチも良い!


単体でも十分釣れたけれど、ジグヘッド的にトレーラーをセットして"スプーンリグ"で使うと、より効果を発揮できそうかなと煮詰めていく。


多彩な使い方ができアクションも細かく変えられるので新しい発見もあった。

現在、状況に合わせて使い分けている組み合わせは大きく分けて3タイプ。


(下写真手前から、フェザーチューン、タコベイトチューン、ワームチューン)


リアルタイムでは他にもこんなトレーラーを試行錯誤中……。

豚が海でどこまで使い物になるのかは不明(笑)


(バス釣り発祥のポーク。実は個人的に期待大)


“フェザーチューン”はスプーン本来のアクションを損ねずアピールさせたい時に使用。

スプーン単体に近い操作性で、かつボリューム感を得られるフェーザーチューンは、一つの答えかなと。


フェザーチューンで釣れたこのキジハタは、なんとキジハタを吐き出した!

北陸のキジハタは偏ったベイトに依存していない傾向が強く、目の前を通過し口の中に入るサイズならお構いなしに捕食する印象。

(キジハタ特有のオレンジドットで1発で判別。共食いするほど獰猛)


“タコベイトチューン&ワームチューン”は、トレーラーの形状やサイズによってフォールスピードを大きく調整できたり、”アピール力とナチュラルさの両立”でヒットに持ち込めたりする印象。


スプーンの堅いボディより、トレーラーの柔らかい部分(フックポイント)を狙って食いついてくるのか、単体と比べて明らかにキャッチ率が向上した!


2022年シーズン最初の1匹は、タコベイトチューンでキャッチ!


(食べても美味しいけど、年々数が減っている印象しかない。今回はもっとデカくなれよとリリース)


タコベイトとワームを使い比べると、タコベイトの耐久性が圧倒的に高く、何十匹と釣っても壊れなかった。

耐久性の高さという意味で、タコベイトチューンが現在の最適解!


(数釣っても壊されずに使い続けられるのはトレーラーとして優れもの)

スプーンのウェイトは、ポイントによりけりで、1/2~3/4オンス(15〜20g程度)をメインに使用。

市販のスプーンの多くが真鍮(ブラス)製で、同重量なら鉛製のメタルジグよりボリュームがありスローに誘うことができる。アピール力の強さやボリュームがあることがプラスに働くことの多いキジハタ釣りには理にかなっていると思う。

先述したスプーンのメリットを活かして、マズメの地合いを逃すことなく良いタイミングをモノにできた。

 ( もう1本、北陸では良型サイズ。これもタコベイトチューンで効率良く釣った)

(ゲストでチヌ。キジハタ以外の魚種の可能性も十分感じる)

昨年、ショアから「HT-×S」の「7フィートモード」にスプーン単体で手にした自己記録44cm

いつか北陸で50cmを上回る個体をキャッチするのが目標。

少なからずスプーンで釣りたい……という思いもできあがりつつあるけれど、それ以上に理にかなっていると感じるリグ。

今後モチベーションに大きく繋がりそう!

 (キジハタはポイントとタイミングさえ合えば幅広いルアーで釣れると思う。ただ、毎年同じ場所で同じことを繰り返してもあまり進歩しないし、何か1つテーマを決めてとりあえずやってみると自ずと視野が広がる)

北陸はサイズを出すのがなかなか難しいけれど、個体数自体は多く日々の検証が楽しい。

キジハタ以外のハタ族を視野に入れて、スプーンの可能性を追求していきたい!


【タックルデータ】 

ロッド:HT-6/7"Bushman"(7フィートモード)

リール:バンタムMGL XG

ライン:シーガーX8、2.5

リーダー:シーガー船ハリス7号

ルアー:スプーン(1/2~3/4オンス)+各種チューン


・今月のキトキトグルメ


今月はお休み。そろそろこのコーナー真面目に進めよう。

来月はテレビではやっていないようなネタ考え中……。


次回の月刊キトキトハンターは7月末に更新します。

キジハタは夏が旬。7月はボートからもとことん検証してみます。
旬が過ぎた秋にはスプーン主体での大型のハタ族を狙った遠征も計画しているので乞うご期待ください!

2022年4月20日水曜日

月刊キトキトハンター(2022年4月号)



・告知


【今月のレポート】


4月は今が旬の富山の春のホタルイカパターンについて書きました。モンキスHPからどうぞ!


(この時期だけの富山の春の魚体)


モンスターキス10周年を記念して10thアニバーサリー・コットンロングTシャツが発売されました!今年限定生産ですのでお早めに。


(ブラック、ネイビー、オリーブの3色展開)


・今月の釣行

日数:17日


・ホタルイカ身投げ情報&釣果報告


今シーズンはどうやら沖が当たり年。定置網には大量に入っていて、身投げは全然少ない。期待の新月大潮周りの条件揃った日も爆湧きならず…。ぶっちゃけスーパーで買って食べた方がコスパ高いですw(実際に掬って食べたいという人は別)

次なるチャンスは5月の新月周り、今年は"爆湧き"あるのか?


釣りの方もホタルイカが絡まず、魚が岸に寄ってない。水温低下もあってか苦戦中…。

今は少しの時間があれば釣りに行きたいので、釣果報告はまとめて来月アップします!


(ハイライトはサムネの富山型ジュウサンウグイのロクマル)


・川合的ホタルイカパターン

前回はホタルイカパターンの基本的な事を書きましたが、今回は富山の春のプラグによるメバル・クロダイの釣り方と釣り分けについて書きたいと思います。

写真は全て今年の2022年に撮影


【メバル】


富山の春はメバルにとってアフター(産卵後)の時期。そこに丁度ホタルイカが絡むため、メバルには気持ち大きめのプラグ(6cm〜9cm)に反応が良くなる傾向が強い。HT-6×4Sに導かれるままに、今は数よりサイズがテーマ。


(ルアーを大きくすることで富山クオリティなメバルが出やすい)

近年の間で、この時期メインで使用するホタルイカ型ルアーは、使い方次第でホタルイカだけでなく、その他のベイトでも普通に釣れることが分かってきた。


(廃盤"元祖ホタルイカ型ルアー"スタンディングスクイッド76・ミゼット63を今一度使える機会に恵まれた)


自分的には感度重視の釣りで、このルアーがHT-6×4Sの7フィートモードでギリギリ扱える重さであり、ホタルイカ以外のベイトにもマッチしやすいサイズ感とボリューム感だと思う。


この時期に強く意識しているベイトは大きく分けてホタルイカ、アミやプランクトン・稚鮎の3種類。

本物に激似なシルエットからホタルイカを捕食している魚にしか効かないと思われがちだけど、アクションとカラー次第ではアミやプランクトンにしかなかなか反応しない時でも対応できてる。


(特に潮につくメバルはアミなどを意識していることが多いと思う)


アクションはデッドスローなただ巻き、ストップアンドゴー。

潮がそれなりに効いていればそれに合わせて巻かずに流すといった感じ。


同行者の小塚さんが釣ったメバルも状況的に恐らくアミを意識した魚だった。(隣でメバルじゃない魚釣ってましたw)

ホタルイカルアーはアクションに加えてクリア系(ラメも入っていてほしい)カラーを選ぶとよりアミを意識した魚に効果的。


よってホタルイカがハマらない時は、「ホタルイカを意識しつつのアミ・プランクトンパターン」で魚が釣れてるのだと思う。


(僕が普段やらないベイトでメバル。この日は爆風でベイトのラインコントロール性能はアリかもと思った)


(MV55で良型ブルーバック2連発。小塚さん、フツーの釣りしてもフツーに釣るw)


ルアーサイズを大きくすることで、メバル以外の魚種もよくヒットしやすくて、この時期より多くの魚種を釣りたい僕にとってメリットに感じる。(メバル・チヌ両方同時に本命として狙える)。

あとはルアーサイズと重量から太軸のフックや大型の番手を乗せられたりも。ホタルイカ型ルアーに加えてより飛距離が稼げてアクションの質の違う通常のシンペンも入れておくと釣りの幅がグンと広がる。


(富山の春チヌはルアーを強く意識している個体が多い)


やっぱりどうしても…小型のルアーでしか魚を出せない状況ではなかなかバイトが少ないことも。バイトがあってやっと乗せれてもリアフックに外掛かりや下顎に掛かったり…。そんな経験は今年に入ってから何度もあった。


(10バイト以上あった中での1匹)


ということで、HT-6×4Sに導かれるようにロッドに合わせたルアー選択でストロングな釣りを展開中。

近い将来、今のモンキス製品には存在しないよりライトなルアー(1g〜)から扱えて、小さいアタリをティップで柔軟に対応できて、それでいてパワー負けせずに魚をちゃんとキャッチできるような…やりたい釣りを高い次元でこなせるライトロッドをマルチピースで実現したいと思う。(いずれ作るからにはわがまま言うと思いますw)


ハンターズ以前から他社製のロッドも実際に使って勉強中



【クロダイ】


メバルはアフターなのに反して、クロダイはノッコミ(産卵期)の時期。この時期、富山の春チヌはメバル以上にプラグへの反応が強いように思う。


(釣れるサイズはほとんどが大型でコンディションも抜群な個体が多い)


メバルと同じくホタルイカが湧いたポイントは激アツになることが多く、そんな状況ではメバル・チヌ両方同時に狙える。


メバルとのポイントの違いはチヌは汽水域を強く好む傾向が強く、汽水絡みのポイントはホタルイカ関係なく回遊してきやすい。シーバスが出やすい場所は1つの狙い目。


反応しやすいアクションも少し違っていて、メバルはただ巻きが主体だったのに対してチヌはロッドで操作する「ホタルイカジャーク」を多用することが多い。その後のステイやフォールで食わせるイメージ。

広く探ったほうが良いこともあるが、チヌはあまり動かさない方がバイトしてきやすいと思う。


(シーバスは春にあまり狙わず、メバルやチヌに混じって釣れてくる程度)

ルアーのサイズはメバルと全く同じで(6cm〜9cm)。自分なりに色々と試行錯誤してみて、このサイズ感が富山の春チヌやその他のフィッシュイーターには有効に思う。


大きめのプラグを使うことにプラスした一工夫としては、ルアーの先に集魚ライト「ルミコ」とフックに夜行玉を必ず装着している。理由はクロダイは好奇心旺盛で光に対して反応しやすいと思うから。


(ルミコはルアーの先のラインに付け、夜行玉はリアフックにのみ付けるのがご当地スタイル)


多用する色はホタルイカに近いブルーとグリーン。これを付けるか付けないかで魚の反応が増えたり減ったりする。付ける人と付けない人ハッキリ分かれているのも面白い。


(気持ちの問題な気もするが、水質によって使い分ける。あとはホタルイカが出ている時は光量の多いブルー、ホタルイカが出ていない時は光量の少ないグリーンで使い分けたりも)


反対にメバルが本命の時は混合ベイトの場合が多くて、初めはルミコも夜行玉も付けないのが自分流。現場で確認してホタルイカパターンだと感じたら付けるようにすることが多い。これも人によって好みかなぁと。


(メバルは偏食するためか、それ以外の根魚系は基本的にルミコを付けた方が反応しやすい傾向。キジハタはそろそろ大型が動き出す時期)


(川絡みでは嬉しいゲストのクロソイも)


【メバル・チヌに加えて狙うターゲット】

ショアからマダイ。チヌより遅く5月〜7月にかけてが乗っ込みでホタルイカやその他の捕食しに浅瀬に差してくるという。

シーズン終盤に現れるラスボス的なイメージ。満足できるショアレッドを今年のホタパタ最終目標に設定。キャッチできたらまた報告します!


春の富山の釣りについて今の僕の釣りスタイルや考え方を書いてみたけど、正解はないからこそ面白い。もしも現場で会った時は富山の春の釣りについて雑談しましょう…。笑


・今月のキトキトグルメレポート


4月1日、今年もシロエビ漁が解禁!

ホタルイカにシロエビにと地元の幸も堪能できる季節になってきた。きときと食堂にもメニューが追加されていた!

(今後グルメネタにも力入れていきます)


(シロエビ天丼1200円@きときと食堂)


次回の月刊キトキトハンターは5月20日にアップします!

春はどの地域も同じだと思うけどいい意味で忙しい。ホタルイカシーズンはホタルイカ掬いはもちろん、釣りではメバル・チヌに加えて大型ショアレッド、ゴーマルキジハタ、ナナマルウグイなどなど…。富山のホタパタに拘って、いつしか達成したい目標が膨らむ。ホタルイカシーズンが終わるまでは(6月辺りまでは)地元に専念します!

2022年3月27日日曜日

2022ホタルイカパターン①

3月に突入して、そろそろホタルイカの期待できる時期。
釣りの前にまずは初物を見たいのもあってベイトになるホタルイカ探し。新月大潮初日の3月1日。「晴れ、波気なし、南風」そんな教科書通りの条件の日、まとまった身投げがあった!
その後、各エリアで毎晩身投げを確認。1度まとまった身投げがあると、天候にもよるけどしばらく続くことが多い!


ホタルイカパターンに入ったであろうエリアにホタパタ初釣行へ。
この時期の本命であるメバル・チヌ両方狙えるポイントからスタート。広範囲探りながら流れに乗せてただ巻き。反応が薄いまま時間が過ぎて、嬉しかったのはカサゴに混じって釣れたキジハタ。


朝マズメに近くなりホタルイカが出てきたタイミングでホタルイカを模したルアーにチェンジして、よりデッドスローに障害物の際に流す。すると勢いよく引ったくっていくアタリ!
デカい?ドラグを全く出さずにゴリ巻き。水面滑らせて上げてみるとビックリなサイズの尺メバル。いや、ビックリなのはこの魚体。
シーズン始まる前から通ってよかった……!


シーズン中、1度でもこんな魚に逢えるだけで幸せ。今年は富山らしくホタパタをやり切ろうと思わせてくれた。
ホタルイカや大型ベイトを強く意識しているからこそデカメバルが出やすいんだと思う。


これぞ富山クオリティなメバル。サイズはざっと32cm。ウエイトは未計測(次回からは測ろう)。
それにしても竿が6×4Sだと、30cmそこそこの魚にパワー負けする気はなし(笑)

一時的な寒波が来て、満月に近づくにつれホタルイカの姿をすっかり見なくなった……。
メバルには大型サイズとされていて、富山のデカメバルに効くと思うサイズのプラグ(6〜9cm)だけを使用。


別の日はクロダイ狙い。離岸周りにキャストして、アクション後のフォールで狙っていくと、ガツガツきて合わせるとドラグを鳴らす引き。ホタルイカの絡まない中、朝マズメに出た!サイズもコンディションも良い。

サイズダウンの2枚目追加。これで今年のクロダイカウンター8枚目。魚が寄ってくるルミコ「AQUA BLUE」を装着。


そんなわけで個人的には少し遅い開幕となった2022年のホタパタ。3月の新月大潮チャンスは、良い潮周りで良い条件が重なったのがよかったのかな。ただ、今年は全体的に魚が薄い感じ……。
尺メバルという最高のスタートダッシュを決められたことで、今年の春はウルトラライトなメバル釣りにブレることなく、ビッグワンだけに絞ってストロングな釣りでやり切ってみよう。
春らしい魚は答えてくれるかな?これからの時期、ほぼ毎日フィールドに出よう!

【タックル】

ロッド:HT-6×4S(フィートモード)

リール:ストラディックC3000HG

ライン:エックスブレイドアップグレードX8

0.8号+グランドマックス2号

ルアー:ズィークイッド90SSS、クロストリガー、マリブ68

2022年3月20日日曜日

月刊キトキトハンター3月号(2022年3月号)




・告知

モンキス10周年記念のリミテッドモデルDear Monster MX-39受注開始いたしました! "39"という感謝企画。リピーター割で20000引きの"39"950円。


そんなマルチピースロッドを収納するためのロッドケース。
ネイチャーボーイズ×モンスターキスのコラボ「ROD CASE AIR / Monster Kiss Custom U50がついに発売!現在予約満了により、欲しくても予約できなかった方はまた次のタイミングでゲットしてください!モンキス事務所で何度か見て一目惚れし僕も予約済み(笑)。



「U50」とはアンダー50cmの事で、モンスターキス社の全モデルが収納可能。最大で8モデル程度まで収納できます)


 ・今月の釣行
 日数:12日


【身投げ報告】

今年は雪が降り続いて季節が遅れ気味に感じていたけど、期待の新月大潮周りでシーズン開幕!
3月1日に広範囲で接岸があり、その後10日間ほど毎晩のように身投げが続いていた。(現在は不安定な状況)
次の大量接岸のタイミングはやはり新月大潮の3月31日、4月1日&2日。

(嬉しい初物。ホタパタで使用するHT-6×4Sを添えて。)


【釣果報告】

3月初旬。ホタルイカの身投げがあちこちで始まり、活性の上がった第1陣の魚がポツポツと差してくるタイミング。
まだまだ走りの時期ではあるが、開幕の魚は富山クオリティな尺メバル。この魚体、メバル好きとしてほんと見惚れる……。

(シロメバルの自己記録タイ32cm)

一方のクロダイは、ホタルイカが絡まない状況で2枚。
まだまだ走りの時期、これからに期待!

(サイズは45cm。サイズはなかなか選べないけど、アベレージが大きい)

ホタパタ以外の釣法で6枚。(ボトム、メバルの外道にて)正直なところ感度の高いチニング専用ロッドならまだまだ数伸ばせたかなという印象。ハイシーズンに入ったら併用して使ってみたいと思った。

(釣り方で釣れるサイズが違う点も面白い)

現在計8枚。
クロダイはこのカウンターを"100"にするのが目標。

来月も同様にメバルの"サイズ"、クロダイの"数"を追ってみよう。
これからこちらの「月刊キトキトハンター」では目立った釣果を小出しにして、よりディープな話?は別の釣行記にまとめます。
そちらも順次アップするので遊びに来てくれると嬉しいです!


・川合的ホタルイカパターンについて

今回は今現在の"川合的ホタルイカパターン"の考え方とタックル
セッティングについて。2回の記事に分けて書きます!

春はホタルイカ以外のベイトが存在するのは間違いないけど、富山が最も熱くなる季節。近年ホタルイカパターンに拘った釣りを展開しています。


【ホタルイカの有無】

まずは第1に"ホタルイカパターン"ということで、断然ホタルイカがいる方が良い(笑)。
かといって大量に沸く日が良いのかというとそうでもなく、シーズン中に数回ある"爆沸き"と呼ばれる日は魚がすぐに満腹になり、ホタルイカ捕りの人で賑わうためあまり良くないことが多い。
最も適していると思う量は、釣行前後の短時間に集中してポツポツ沸く程度。

(爆沸きの日は釣りから掬いに変更することも多い)

【釣りの条件】

釣りに適した潮は基本的に身投げと同じだと思っていて、1番良いタイミングが新月大潮。新月大潮前後の中潮も実績が高い。
そんな潮周りで凪の日を狙って釣行することが多いかな。

地合いは、魚の立ち回りと食い気の要素が合致するのかホタルイカの出始めと朝マズメに集中する事が多く、ある程度の予測を立てることが出来るように思う。ただ、ホタルイカの出始めに地合いが訪れ、朝マズメはバイトすら無し……なんてことも。
その日の状況やポイントによってコツコツデータ取ってはいるけど、完全に絞り切ることはできないのが現状。

(ホタルイカが沸いた日の朝マズメに出たクロダイ。予測が当たって手にした魚は格別)

【釣りのポイント】

ホタルイカの絡むサーフやゴロタがポイントで、かつ魚が居着きやすかったり、回遊してきやすい何かしら変化のある場所。
ホタルイカが期待できない日は、「数日前に沸いた」ポイントに行くと魚の反応が良かったりする。

昨シーズンひたすらフィールドに通ってみて、新月大潮の良い潮周りはホタルイカは沸くけど人も沸いて釣りにならない日も……。
今年からは陸っぱりだけでなく船からのホタルイカパターンもやり込んでいきたい。色々と試行錯誤できて、新たな発見があったり楽しみが増えそうな予感!

(昨年のホタルイカルアー2連結で"ビッグベイト・メバル"。
船のシーンだからこそ試せることもある)


【ホタパタセッティング】

僕の中でこの釣りでのメインターゲットはメバルとクロダイ。

それらを狙うために以前まで(HT-6×4Sを使い始める前まで)使用していたタックルは感度重視のメバルタックル。


①繊細なアクションをつけやすい。

②アタリを多く取れる。

③引きを存分に楽しむことができる。

④そのままメバリングに流用可能。

明確にこの4つの理由で、釣りを楽しむことを最重視したタックルバランスだった。


ただ、富山は他地域と比べてポイントに障害物が多く、大物が掛かるとラインブレイクされることが何度もあった……(今現在メバルをやり込んでいる知人からもよく話を聞く)


(メバルは産卵を終えて回復するために餌を食うタイミング)


昨年からHT-6×4S(7フィートモード)での釣りをメインに組み立てるようになってから、タックルに関しての考え方がガラッと変わり、感度以上にパワーを最重視するようになった。


(プロトの時はもう少し硬かったけど、ベリー部をライト化)


パワーを意識した結果、富山のラインブレイクしやすい地形と何が掛かるか分からない状況でも安心してファイトできてしっかりキャッチできるように。シンプルだけど、専用ロッドが存在しないだけにこれはかなり大きい部分。

リリースを前提に考えて釣りしている今、魚を掛けたら確実に捕るためのタックル立てに変化した。


(このサイズのデカメバルが掛かった時、何度も悔しい思いをしていた……今回は躊躇することなくキャッチ)


メバルやクロダイの他には、大型のシーバス。

メバルロッドだと竿がのされて必要以上に沖まで走られることがあったけど、自信持ってファイトできた。

(シーバスもランカーサイズになると64くらいのパワーがあってこそ楽しめるかなと)


数は濃いけど、サイズが出にくい北陸のキジハタもホタルイカの絡む条件なら期待できる。

この時期浮いていることは滅多になく、ボトム付近で掛かるとパワーが必要。ドラグを締めバットを利用し強引にキャッチ。

狙える魚種が広がり、それにより釣りの幅も広がったように感じる。


(昨年のホタパタ自己記録更新の42cm)

(キジハタといえば、使用できるルアーの幅が広いロッドだと1本でこんな楽しい釣りも可能にw)


【現在のホタパタタックル】

ロッド:HT-6×4S(フィートモード)

リール:ストラディックC3000HG

ライン:エックスブレイドアップグレードX8

0.8号+グランドマックス3号



次回の定期更新は違った内容の"川合的ホタルイカパターン"について書きたいと思います!
今このタックルでどこまでやれるか、そこも楽しみたい。

HT-6×4Sはホタパタにも使えるのは間違いないけど、あくまでなんでもロッド。地元の普段の釣りで使いたいロッドはまた別で構想中。
パワーレンジやレングスを見直しながら、いつかこの釣りをさらに深められるロッドを作りたいと強く思う。


(釣行後、行きつけのきときと食堂『おまかせ定食700円』
ブログに度々登場します)

次回の月刊キトキトハンターは4月20日にUPします!
来月も引き続きメバル、チヌをメインに狙っていきます。船からも展開して、季節が進むごとに釣れてくる魚種も増えるので次回は富山らしいブログにできるかも。
また、釣りの合間を縫って釣行記の方も書いていくのでそちらもよろしくです!